井戸正  井戸 誠嗣氏

岐阜県関市にある刃物製造・卸をされて

いる ㈱井戸正 会長の井戸 誠嗣氏

です。

日本刀鍛錬技術保存会 会長さんでも

あります。

 

白鷹さんは、若い頃 東京日本橋の

「木屋」という刃物屋さんに勤めておられ

ました。

全国の主要刃物産地に出向かれ

・   新潟県 三条市

・   福井県 越前市

・   大阪府 堺市

・   兵庫県 三木市

・   高知県 南国市

・   岐阜県 関市

東京から買い付けにこられていた頃から

のお知り合いです。

その後 愛媛県松山市に帰省され

(白鷹刃物工房)、包丁・切り出しナイフ

などを製作され 関市に卸しておられ

ました。

そして、槍鉋の復元・千年の釘で有名に

なられました。

 

岐阜県関市に親しい方々がおられます。

 

関の刃物・刀鍛冶

 

 

 

鍛冶屋さんと言っても、いろいろな種類が

あります。

・  刀鍛冶(刀)

・  野鍛冶(包丁・ナイフ・はさみ)

・  大工道具鍛冶(のみ、鉋)

・  農機具鍛冶(くわ・かま)

・  鉄骨建築の鍛冶

 

古代、一番難しいのが刀鍛冶さんでした。

白鷹さんは、

刃物の技術・刀をつくる技術をもった

岐阜県関市によく来られていました。

 

現在でも 刀をつくる全工程の職人さんが

揃っているのは、関市だけです。

 

関市には、現在 100社程の刃物メーカー

があります。

 

 

千年の釘

写真集 「匠の日々」

'  千年の釘 鍛冶 白鷹幸伯の軌跡

'     より 四十雀会発行

'     写真=能田 昭男氏

 

「千年の釘にいどむ」

'     小学校5年生 国語の教科書

'     に掲載されています。

 

千年先 って、どうなっているのでしょう。

一体 何が残っているでしょう。

想像できませんが、おそらく ほとんどの

ものが一新されていることでしょう。

古代の先人は、千年以上もつものを

造り上げました。

建築はもとより その建材も長寿です。

釘など何でもよさそうですが、現代のもの

とは 形も材質も違います。

薬師寺 西塔再建の際、西岡常一棟梁

の依頼で 古代の和釘を再現をしたのが、

白鷹幸伯 (しらたかゆきのり) 氏です。

 

世の中に流通している鉄は、加工がしや

すいように 純度は50%程だそうです。

現在の釘はせいぜい30~50年程で錆びて

しまいます。

古代の建物に使われた和釘は、1300年を

超えて存在します。

これは 高純度鉄 ≒99% で再現されて

います。

通常、溶鉱炉で20分程。これは20時間程

かかるそうです。

 

地球上にある(掘り出した)金は

50mプール2杯半ぐらいになるのでしょうか

製造された 高純度鉄の量は、まだ

金より少ないのではないでしょうか。

 

木割り

木割り

 

1608年 平内政信(へいのうちまさのぶ)

によってまとめられた 「匠明」

(しょうめい)です。

愚子見記につぐ建築書。

それまで、建物ごとに部材を決定していた

ものを 一定の規格で造っていくための

建築書。

 

社寺建築等において、部材寸法を実測で

はなく、比例(割合)で割り出す方法。

例えば「柱の太さ」を基準にした場合

その他の部材の寸法・間隔をどういった

割合にすべきか決めたものです。

 

日本の木造建築は、

「規矩術」 「木割り」

 

唐招提寺

皆様の唐招提寺です。

創建759 年

 

竹中大工道具館には、

㈱鵤工舎さん製作 原寸の斗栱(ときょう)

軒組物が展示してあります。

 

 

 

唐招提寺で使われた瓦の型です。

瓦の型 直径 Φ=164mm

㈱瓦宇工業所   小林 章男氏

 

瓦の型 直径 Φ=196mm

㈱瓦宇工業所   小林 章男氏

 

伽藍配置

時代と共に 塔・金堂・講堂・回廊

の伽藍配置が変化していきます。

薬師寺では、

塔を中心にして4つの円が描けるよう

設計されています。

 

 

法隆寺では、

2つの円が描けるよう

設計されています。

 

 

薬師寺・図

 

 

薬師寺 再現図を書いてみました。

(2012年)

 

敷地配置計画・個々の建物細部に至る

まで綿密に計画し造営されています。

既製品の同じ寺院を建ててきた

わけではなく、それぞれ個性的です。

 

とても棟梁の頭の中で長い工期中

膨大な材料の手配などができないので

はないでしょうか。

簡単な絵図しかない。

図面での判断が困難です。

 

高さ・広さなどを決定したり構造的に

「もつ・もたない」 部材の太さ・長さも

検討できる縮小した「打ち合せ模型」

でもあったのでしょうか。

 

追記

・ 東塔 (右、創建当時の塔)

'   最上部の屋根が30cm程むくって

'   います。基壇など沈下し1.4m程

'   下がったようです。

・ 西塔 (左、再建された塔)

'   よって、東塔より合計1.7m程高く

'   造ってあるそうです。

 

500年程たてば同じ高さになるそうです。

 

 

続・薬師寺

・心外無別法  しんげむべっぽう

'   すべての現象はそれを認識する

'   人間の心の現われであり、心とは

'   別に存在するものではないという

'   こと。

・法相宗大本山薬師寺僧綱凝胤書

'  ほっそうしゅうだいほんざんやくしじ

'  そうごう ぎょういんしょ

薬師寺 第126代管主 橋本凝胤 書

 

・無我       好胤

'   無心であること、我意がないこと。

薬師寺 第127代管主 高田好胤書