木取り

原木は、芯を はずして 柱なり 板なり

垂木なりを取っていくわけです。

芯はどうしても 後々の狂いが大きいので

通常省きます。

いろいろ取り方がありますが、あくまでも例

です。

 

 

続・千年の木

杉丸太  元口 2000~2300mm   L=10000mm

大きさ比較       身長171cm

 

まだまだ

旧徳山村 山師証言。

岐阜県揖斐郡徳山村(旧)(岐阜・福井県境)

には、もっと太い 幹周長10人手つなぎ分

の木、原生林があるそうです。

 

・ 概算: 一人160cm×10人=1600cm

・ 周長1600cm÷3.14=509.55cm

故に 直径5m程でしょうか。

 

行く道もなし、徳山ダム湖を船で30分、山を

1時間歩いた先に「巨木の原生林」がある

そうです。

実際に見てみたいのですが、熊の生息地だ

そうです。

見学に行く人間の数より、熊の数の方が多い

のかもしれません。

「古代秘境の森」だそうです。

 

ちなみに

屋久島 縄文杉=樹齢推定2700年?

直径≒5m  H≒30m

 

千年の木

産地=熊本・大分の県境

欅(けやき) LH=2400mm、RH=1700mm、W=4300mm

''''銘木市場  岐阜県銘木協同組合''

 

年輪を見ます。自分の生きた年数を数え

ますとわずか 12cm程です。

自分など若輩者です、どれだけの年数で

しょう。

1000年以上生き抜いてきた木

これはもう 木というよりは、「自然の神様」

を感じます。

現在、切られて製品になっていますが、

自然に感謝し、供養し大切に使うべきで

しょうし、気持ちまで引き締まってきます。

圧倒されます。

 

こういった樹齢千年を超える 巨木が、

京都・奈良・滋賀の山などにも生えていた

ようです。

楠木  末口=1600mm  L=6000mm

楠の木=虫がつきにくく、腐りにくい。

宮島の海に浮かぶ大鳥居は楠の木です。

 

これは推定樹齢700年程

 

聖徳太子

「曲尺を持つ聖徳太子」

''''''直井光男棟梁 所有'''

 

太子没後 1397年ですが、「規矩術」は

未だに使う設計術であるところから

「1000年の設計術」ということが言えると

思います。

 

差金(曲尺)

   高度な建築 設計・施工を可能にした

差金(曲尺)の用途は10種ほどあります。

どんな大きな建築物も「曲尺」で設計・施工

でした。

'''''''''''木工具温故会'''

 

現在の曲尺は、明治以降になって近江

からでた 念仏尺(ねんぶつじゃく)に統一

されたものです。

 

◆高麗尺、古韓尺  296 mm、268mm

◆永正尺=302.58 mm

◆享保尺=303.636 mm

◆折衷尺=303.304 mm (伊能忠敬)

◆唐尺(天平尺) =296. 30 mm

◆鯨尺(呉服尺) =378. 788 mm

◆京都には天狗尺(てんぐじゃく)

◆念仏尺 =303.030 mm

 

ですから、古い文化財などは、どの時代で

何尺を使っていたかを判断してから

図面なり、施工なりということでしょう。

 

謹賀新年

旧年中は、いろいろな方々にお世話になり

ありがとうございました。

本年は皆様にとり、よき年となりますように

お祈り申し上げます。

 

今年は、新天皇が即位され、年号も変わり

ます。

神武天皇(前660年)から2679年となります。

 

日本の歴史と建築ということですと、

 

近代、「鉄骨造」・「鉄筋コンクリート造」が

出現しますが、最初は土木で用いられます。

建築では、どちらも おおざっぱに1850年

頃からです。

よってその歴史はわずか170年程です。

この短期間に、現在の建築・都市など発展

してきました。

それ以前は、「木造」で2600年を超える歴史

があります。

従いまして、日本建築の歴史は、「木造の

歴史」でした。

設計は、簡単な絵図しかなく、全て大工

さんの頭の中にありました。

 

神話では、

◆手置帆負命(ておきほおいのみこと)

◆彦狭知命 (ひこさしりのみこと)

の2神が大工の祖神。

 

仏教では

聖徳太子が、番匠と称される名工を招請され、

高度な建築技術 規矩術(きくじゅつ)、

建築・土木に必要な 「曲尺」

(かねじゃく、さしがね)の技術を百済国

より導入したことにより、高度に発展してきた

といわれています。

 

建立された大阪 四天王寺には、

番匠堂があり、

おずしの中には曲尺を手に持った

「曲尺太子」が祀られています。

また

その四天王寺の七堂伽藍を創建される

ときに大地の産物の命を絶ってしまう

ので、金槌(かなづち)・鋸(のこぎり)・

錐(きり)などに仏性を入れて、

番匠器(大工道具)で「南無阿弥陀仏」の

六字名号を書かれ、大工工事の安全と

無事建立を祈ったといわれております。